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店主思い入れの地探訪
◆第6回◆



−薬樹山・延命寺−(河内長野)


延命寺は昔から紅葉の寺として名高く一度はシ−
ズン中に訪れたいと思っていた。今回、12月とは
いえ、はじめて名残りの紅葉に間に合い..その
念願を果たすことができた。




薬樹山・延命寺
天見から延命寺へは車で10分程度、弘仁年間(平安時代)、弘法大師空海がこの地に巡回したときに自ら地蔵菩薩を刻んで本尊としたのが始まりと伝えられる。その後、延宝5年(江戸時代)当地に生まれた浄厳和尚が高野山に修行ののち中興し、薬樹山延命寺と号し、現在に至ってい る。 






浄厳和尚のこと
「浄厳和尚は江戸時代の高僧で五代将軍綱吉をはじめ諸大名と関係深く、幕命により江戸湯島に霊雲寺を創建した..云々」と寺の案内にある。悉曇(しったん)とは聞きなれない言葉だが、ようするに仏典を相伝ではなく、原典から解読し研究してゆく態度であり、浄厳和尚は江戸期においてその権威であったという。




 


夕照の楓(ゆうばえのかえで)
大阪府の天然記念物に指定、弘法大師の手植えと伝えられる。最近は歳のせいか古木、大木鑑賞の趣味もまんざらではないと思いはじめている。株から分かれた枝が東西に伸び、迫力もあるが老木ゆえの痛々しさを感じないわけでもない、晩秋の夕日に映える姿がいっそう美しいと聞くが今回は見頃の時期を逸してしまったようだ。今年も年に一度の大役を果たし終え、大きな老体をゆっくり休め横たえる姿のようにも見える。


閑話休題
しばし紅葉でおくつろぎください。











































枯れ蓮
無残な枯れ蓮の姿を前にしていうことでもないが、最近家では蓮茶を常のお茶として楽しんでいる。食事のときでも日本茶よりもベトナム産の蓮茶を使う機会のほうが多くなった。独特の香りと清涼感があり、しばらくは離れられそうにないと思っている。
蓮池
無常の池とでも呼びたい枯れ蓮の池。レンズにはおさまりきらないが周りをぐるりと美しい紅葉がとり囲む、鐘の音でも聞けばいっそう諸行無常の響きを感じるかもしれない。











夏に咲く蓮の花にも以前から興味があったが、熱狂的に花生けの創造意欲をかきたてられたのは、じつは枯れ蓮の姿を見てからだった、その姿には鬼気迫るものがある...いつかまたHPで紹介できれば...と、思う。「延命寺の枯れ蓮よかったよ!」とメ−ルで教えてくれた中川女史に感謝。











もみじ山石仏めぐり
初冬の延命寺はもはや紅葉シ−ズンの最盛も過ぎ、見物の人影にもほとんど出会わなかった。私には話す相手もなく黙々と一人境内を歩く、そんなとき境内のそこかしこに置かれている石仏には思わぬ温かみを感じさせられた。石仏はまだ新しいもののように見えたが何よりも一体一体の表情がよい。足の向く箇所、箇所に適度に配置され、まるで如来や観音に見守られて歩いているような気さえしてきて、心やすらぐ。






鬼住みのこと
延命寺のあるこの地は昔「おにしみ」と呼ばれ、平安期には「小仁深」..。中古には「鬼住」の文字をあて、周辺の道標にも「おにすみえんめいじ」と記されたものがある。近ごろ、有名無名の様々な地を探訪することをひとつの楽しみにしているが、人々の忌む「鬼」や、「山姥」「○○地獄」など伝説のある地はじつは機密漏洩を防止するための意図が隠されていると私は考えている。天然資源を産出するとか、秘伝の良薬の素があるとか..、平安期の天才弘法大師空海の創建ということも空想をかきたてる。



参道の焼き芋 
帰りの参道で家人の土産にと思い露店で焼き芋を買った、1本百円、安い...「兄ちゃん!(にいちゃんという響きは久しぶりに聞く響きだ..)全部買うて、千円に負けとくわ、」といって店の親爺はそこにあった焼き芋を気前よくすべて紙袋に入れてくれた。「あっそう、ありがとう」と礼を述べその場を去った。家に帰って数えてみると芋は8本しかないではないか..、負けるどころか2本足りない、「男の買い物ってそんなもんよねぇ..、」と妻は宣ふ。(写真は天然の自然薯、赤目芋、富有柿)



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