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店主思い入れの地探訪
◆第9回◆


−金剛山−(千早赤阪村)
19.Feb.2001 
  

     金剛山の樹氷を撮りたい!というのが今回探訪の目的でした....、ところが2.3日前から
天候が一変し、積雪は残るものの春もうららの好天候にめぐまれてしまい、樹氷撮影は果たせ
なかったのでした....。でも、春の息吹を肌で感じる絶好の山歩きとなり、久しぶりに爽快な気分
を味わえて最高!   




まんさく
冬木立の中にも春告げ花、まんさくが花をさかせている。まんさくは、山の乾いた尾根すじに好んで生え、春、最も早く咲く花のひとつ、「まず咲く」「満作」からきた名ともいわれる。花の少ない早春の茶花としても使え、秋の照り葉もまた趣の深いものがある。 







金剛山ロ−プウェイ
にわか仕立ての勇ましい登山スタイルだが、けっきょくロ−プウェイを使った、便数は平日30分に1本(土、日は、15分に1本)あり便利、発着所から頂上までは30分から40分で登れる。








金剛山頂上付近
子どもの頃に南海高野線三日市町駅からずう−っと歩いて登ったつらい記憶がよみがえり、今回はロ−プウェイを使ったが、山頂へは拍子抜けするほど早く着いた。まあ明日の仕事もあることだし、これくらいのほうが身の為かとも、自分で自分に言い聞かす。 







役の行者堂
奈良時代の山岳修験道の祖であり、金剛山を開いた神変大菩薩、いわゆる役小角(えんのおづの)を奉祀する。おもにこの金剛、大和葛城山中で修行したという、その足取りは謎に満ち、呪術的なカリスマ性に彩られている。このほか吉野の金峰山(きんぷせん)・大峰山などを修行の地として開いたことが知られ、699年、韓国連広足(からくにのむらじひろたり...と、読む)の讒言によって伊豆に流刑される。
樹齢300年以上のしだれ桜
毎年5月上旬に満開になるというから古木愛好家としては必見、ゴ−ルデンウィ−クあたりに見に来たいものだ...






転法輪寺
葛城修験道の大本山であり、創始は1300年前というから、役の行者ゆかりの寺なのだろう、ご本尊は法起(宝基)大菩薩で、その姿は五眼六臂というからかなり異様な面相の菩薩らしい...、明治維新に廃仏毀釈となり、現在、法起菩薩と役行者像の復刻像立のための浄財募金がなされている。







福石
「福徳招来の守り神」という記述があるが、それ以上の説明は見当たらない...


手水のつかいかた
現代において手水のつかいかたを知らぬ人も多い、ここ、葛城神社の手水鉢に懇切丁寧で、しかもロリコンキャラクタ−による「手水マニュアル風アドバタイズメント」があったので紹介しておく、しかし、たかが手水のつかいかたを説明するだけとはいえ、このイラストのディティ−ルはしっかりしすぎている。少女の髪の束ね方、コスチュ−ム、ソックスのチェリ−のポイントなど...思わず足を止めた...。よほど作者のパラノイアックな意図がなければここまで描くまい。ちなみに水が凍結しているので手水は使えない。

葛城神社
ここで、ニ礼ニ拍手一礼す。その瞬時にして頭の中は真空になり、日頃のイライラ、モヤモヤ、カリカリも飛んでしまう。ふつう下界の神社に参拝すれば、手を合わせるたびにせちがらく「祈願」「現世利益」のことばかりを頼まねば損のように考えてしまうが、ここでは雑念は微塵も湧いてこない。まさに「神霊の域」、しかも、その後の気分爽快なことは極まりない。いにしえの修験者が山中にこもり、清浄な空気のもとで修行する意味が解せる思いがする。






夫婦杉
伊勢の夫婦岩といい. 和歌山の夫婦滝といい、とかく日本人は相対する自然物を和合信仰の対象に崇める癖がある。夫婦杉はいわゆるY字型の「相生樹」であるが、″真言密教と金属文化史(東方出版刊)の中で、柚木伸一氏によれば、「相生樹」や株を別として幹で繋がる「連里木」が、古い神社仏閣に多く生育する奇妙さを、その周辺の地中に含まれるイオン、あるいは鉱物質が発する波動に原因があるのではないかということに論及し、昔の神社仏閣が、古代の金属文化の何らかの拠点であったことを示唆する論説を述べておられる。なにはともあれ、見上げれば原始の世界に迷い込んだような巨木の姿。


雄略天皇みかりの遺蹟
雄略天皇とは記紀に記された5世紀後半の天皇、名は大泊瀬幼武(おおはつせわかたける)といい対立する皇位継承候補を一掃して即位したという。その方がここで猪狩りに興じた場所が1500年後の今も伝承されて今日まで残っていることがなぜか楽しい。






仁王杉
なにか「思い入れ...探訪」の中で、仁王も毎回登場し
そうな雰囲気...たしかに言われてみれば仁王のよう
にも見える。
道標
右、よしの、かうや(高野)左、いせ、なら...あとは読めない... 



展望台から河内、大和、紀州の山系を望む

2月半ばとはいえもうすでに春霞のような遠山の
景色だった、少しの疲労感が吸い込む空気の透
明さを実感させてくれる。モ−ゼはシナイ山に登り
十戒を得、空海は大滝嶽によじ登り、釈迦は霊鷲
山でしばしば説法した。深山、高山には霊気がや
どる。








コナラ木立
残念ながら樹氷とは出会えなかった...。雪は残るがもう冬木立ともいえない、いたるところで木々の新芽が吹き始め春はもう来ている。










WOODY・HEART
WOODY・HERTは金剛下山途中にあり、喫茶とおしゃれな食事ができ、ギャラリ−スペ−スもあり楽しめる。店全体が丸太で組まれていて天井も高く、音響効果がたいへん良好で、定期的にジャズやチェロなど、ミニコンサ−トが開かれている。あまりに和みすぎて思わず長居をしてしまう、このとき食事はキコリ蕎麦とキノコピザを食した、オ−ナ−の武田夫妻が気さくに出迎えてくれるほっとする空間。



 


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